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仏となるための条件の一つ。誓いを立て、表明することである。[[ぶつ|仏]]に[[がん|願]]を立てて、修行を行い、さらに仏から仏となることの[[き|記]]を授けられなくては仏とはなれない、と考えるのが大乗仏教の考え方である。 | 仏となるための条件の一つ。誓いを立て、表明することである。[[ぶつ|仏]]に[[がん|願]]を立てて、修行を行い、さらに仏から仏となることの[[き|記]]を授けられなくては仏とはなれない、と考えるのが大乗仏教の考え方である。 |
2024年10月13日 (日) 13:03時点における最新版
発願
praṇidhāna (S)
仏となるための条件の一つ。誓いを立て、表明することである。仏に願を立てて、修行を行い、さらに仏から仏となることの記を授けられなくては仏とはなれない、と考えるのが大乗仏教の考え方である。
単に願い・願望を起すという場合と、誓い・誓願を立てるという場合とがある。悟りを得ようという誓願や、浄土を完成し、衆生を救済しようという誓願。そのほかさまざまな善行や福徳を積もうという誓いなどは後者の例である。これら発願の旨を述べた文を「発願文(ほつがんもん)」「願文」という。
浄土教では極楽往生を願う心を「廻向発願心(えこうほつがんしん)」といって「三心」の一つにあげている。