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②[[にじゅうにこん|二十二根]]の一つ。六識と意根との七心界をいう。 | ②[[にじゅうにこん|二十二根]]の一つ。六識と意根との七心界をいう。 | ||
③禅宗では一異・是非・有無などの対立観にとらわれる精神作用の総称。 〔宗門十規論〕 | ③禅宗では一異・是非・有無などの対立観にとらわれる精神作用の総称。 〔宗門十規論〕 |
2021年8月1日 (日) 20:57時点における最新版
意根
manendriya (S)
意なる根の意。意は思量、根は強い作用をなす力をもつもの、の意。意としての機能。
①六根の一つ。また意界・意根界。六識が滅しおわって、後の刹那の識を生起させる位をいう。第六意識が依止するところ。 〔倶舎論1〕〔法華経 法師功徳品,T9-50b〕
②二十二根の一つ。六識と意根との七心界をいう。
③禅宗では一異・是非・有無などの対立観にとらわれる精神作用の総称。 〔宗門十規論〕