「こくど」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
6行目: | 6行目: | ||
天台宗で説くところの4つの国土。『天台観経疏』の説明では以下の通り。 | 天台宗で説くところの4つの国土。『天台観経疏』の説明では以下の通り。 | ||
− | # '''凡聖同居土'''<br> | + | # '''凡聖同居土'''<br> 凡夫と聖者とが共に同居する国土。この中に浄土・穢土の2つがある。<br><br> |
− | # '''方便余土'''<br> | + | # '''方便余土'''<br> 阿羅漢が死んだ後に往く国土であり、[[さんがい|三界]]の外にある。<br> 阿羅漢が死んで無余涅槃に入ると考えるのは間違いであり、実際にはこの国土に生まれるものである、と考えられている。<br><br> |
− | # '''実報無障礙土'''<br> | + | # '''実報無障礙土'''<br> 一分の無明を断った菩薩の生ずる処であって、真実の道に報いた無礙自在の国土である。<br><br> |
− | # '''常寂光土'''<br> | + | # '''常寂光土'''<br> 根本無明を全く断ってしまった仏の依処であって、常住、寂滅、光明の仏土を言う。 |
2019年2月4日 (月) 08:25時点における最新版
国土
四種国土
天台宗で説くところの4つの国土。『天台観経疏』の説明では以下の通り。
- 凡聖同居土
凡夫と聖者とが共に同居する国土。この中に浄土・穢土の2つがある。 - 方便余土
阿羅漢が死んだ後に往く国土であり、三界の外にある。
阿羅漢が死んで無余涅槃に入ると考えるのは間違いであり、実際にはこの国土に生まれるものである、と考えられている。 - 実報無障礙土
一分の無明を断った菩薩の生ずる処であって、真実の道に報いた無礙自在の国土である。 - 常寂光土
根本無明を全く断ってしまった仏の依処であって、常住、寂滅、光明の仏土を言う。