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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 
(中国文化上の道理)
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===中国文化上の道理===
 
===中国文化上の道理===
 
 『荀子』(修身)、『韓非子』(解老)、『荘子』(天下)、『戦国策』(秦策)、『淮南子』(主術訓)などに用例が見える。
 
 『荀子』(修身)、『韓非子』(解老)、『荘子』(天下)、『戦国策』(秦策)、『淮南子』(主術訓)などに用例が見える。
 道理とは本来「道」をより強く「理」として意識した概念であると思われ、「理」の語はやはり戦国後期の『荘子』(外篇・雑篇)、『荀子』,『韓非子』などに多く見える。「道」が普遍的な根源をいう概念であるのに対し、「理」は個物化の原理としての性格を色濃く持つ概念である。
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 道理とは本来「道」をより強く「理」として意識した概念であると思われ、「理」の語はやはり戦国後期の『荘子』(外篇・雑篇)、『荀子』,『韓非子』などに多く見える。<br>
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 「[[どう|道]]」が普遍的な根源をいう概念であるのに対し、「[[り|理]]」は個物化の原理としての性格を色濃く持つ概念である。
  
 
 戦国後期から漢代にかけて、道と理の関係を規定し、理が個物化・特殊化の原理であることがしだいに明確になっていくが、「道理」はこうした「理」の観念が深められるなかで現れてきた概念である。
 
 戦国後期から漢代にかけて、道と理の関係を規定し、理が個物化・特殊化の原理であることがしだいに明確になっていくが、「道理」はこうした「理」の観念が深められるなかで現れてきた概念である。

2006年5月24日 (水) 14:25時点における版

道理

 事物のすじみち。事物を貫いている法則。

 解深密経では、特に観待・作用・誠成・法爾の4種の道理が説かれる。

中国文化上の道理

 『荀子』(修身)、『韓非子』(解老)、『荘子』(天下)、『戦国策』(秦策)、『淮南子』(主術訓)などに用例が見える。  道理とは本来「道」をより強く「理」として意識した概念であると思われ、「理」の語はやはり戦国後期の『荘子』(外篇・雑篇)、『荀子』,『韓非子』などに多く見える。
 「」が普遍的な根源をいう概念であるのに対し、「」は個物化の原理としての性格を色濃く持つ概念である。

 戦国後期から漢代にかけて、道と理の関係を規定し、理が個物化・特殊化の原理であることがしだいに明確になっていくが、「道理」はこうした「理」の観念が深められるなかで現れてきた概念である。