「げだつちけん」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
(→解脱智見、解脱知見) |
(→解脱智見、解脱知見) |
||
1行目: | 1行目: | ||
=解脱智見、解脱知見= | =解脱智見、解脱知見= | ||
+ | <big>vimukti-jñāna-darśana</big> (S)<br> | ||
+ | われは解脱したと確かめる智慧(智と見)。一人で解脱したということを証すること。解脱したという自覚。〔[[ごきょうしょう|五教章]] T72-716a〕 | ||
− | + | 五分法身の第五。戒から定(三昧)を生じ、定によって智慧を得、智慧によって解脱に到達し、解脱によって解脱智見を知る。仏はこの功徳によって仏身を形成するから、これを[[ごぶんほっしん|五分法身]]という。〔[[かんむりょうじゅきょう|観無量寿経]]T12-346a〕 | |
− | + | 解脱の智慧。〈vimkti-jñāna (S)〉 | |
− | + | (煩悩からの)解放の喜びにひたる(こと)。解放された心の安らかさを知ること。〔[[ゆいまきょう|維摩経]] T14-539c〕 | |
− | + | 解脱における智と見のはたらき。〔[[くしゃろん|倶舎論]] T29-6b〕 | |
− | + | ||
− | + |
2023年8月19日 (土) 20:36時点における版
解脱智見、解脱知見
vimukti-jñāna-darśana (S)
われは解脱したと確かめる智慧(智と見)。一人で解脱したということを証すること。解脱したという自覚。〔五教章 T72-716a〕
五分法身の第五。戒から定(三昧)を生じ、定によって智慧を得、智慧によって解脱に到達し、解脱によって解脱智見を知る。仏はこの功徳によって仏身を形成するから、これを五分法身という。〔観無量寿経T12-346a〕
解脱の智慧。〈vimkti-jñāna (S)〉
(煩悩からの)解放の喜びにひたる(こと)。解放された心の安らかさを知ること。〔維摩経 T14-539c〕
解脱における智と見のはたらき。〔倶舎論 T29-6b〕