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:到敬の式。その儀に九つある。1に発言慰問。2に俯首示敬。3に挙手高楫。4に合掌平拱。5に屈膝。6に長跪。7に手膝踞地。8に五輪倶屈。9に五体投地。 [[さいいきき|西域記]]二 | :到敬の式。その儀に九つある。1に発言慰問。2に俯首示敬。3に挙手高楫。4に合掌平拱。5に屈膝。6に長跪。7に手膝踞地。8に五輪倶屈。9に五体投地。 [[さいいきき|西域記]]二 | ||
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+ | まず「かの国に生ぜんという意」をもって、身業<small>(礼拝門)</small>に礼拝するならば「安楽世界に生ずることを得」<small>(入第一門・近門)</small>と明示し、さらにまた意業<small>(作願門)</small>に、「かしこに生ぜんと作願し、奢摩他寂静三昧行を修するをもっての故に、蓮華蔵世界に入ることを得」<small>(入第三門・宅門)</small>と明示している。この明示によって知られるように、天親は、「願生安楽国」というただ単なる意楽しか持たないにもかかわらず「得往生」を期待する者にたいして、身業による礼拝、意業による奢摩他寂静三昧という行を実践せしめることによって、その素懐を達成せしめるとともに、「願生安楽国――得往生」にたいする唯願無行の誇りから解放している。 |
2025年2月4日 (火) 11:20時点における最新版
礼拝
vandana(S) वन्दन 和南、伴談。namas-kāra नमस्कार 那謨悉羯羅。
恭敬の意を身相に現すなり。
- 那謨悉羯羅。唐に礼拝という。 陀羅尼集経一
- もし伴談というのは、あるいは伴題といい、これは稽首という。また礼拝という。向こうの言葉で和南と名づけられている。 義林章四本
- 到敬の式。その儀に九つある。1に発言慰問。2に俯首示敬。3に挙手高楫。4に合掌平拱。5に屈膝。6に長跪。7に手膝踞地。8に五輪倶屈。9に五体投地。 西域記二
浄土論
まず「かの国に生ぜんという意」をもって、身業(礼拝門)に礼拝するならば「安楽世界に生ずることを得」(入第一門・近門)と明示し、さらにまた意業(作願門)に、「かしこに生ぜんと作願し、奢摩他寂静三昧行を修するをもっての故に、蓮華蔵世界に入ることを得」(入第三門・宅門)と明示している。この明示によって知られるように、天親は、「願生安楽国」というただ単なる意楽しか持たないにもかかわらず「得往生」を期待する者にたいして、身業による礼拝、意業による奢摩他寂静三昧という行を実践せしめることによって、その素懐を達成せしめるとともに、「願生安楽国――得往生」にたいする唯願無行の誇りから解放している。