「しょしょう」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
(→所証) |
(→所生) |
||
6行目: | 6行目: | ||
彼の種子を所生の芽に望んで生起因と名づく。 | 彼の種子を所生の芽に望んで生起因と名づく。 | ||
− | + | 劬労<くろう>所生の[[しゅく|衆苦]]を悉く能く忍受す。 | |
命の資具を縁ずる[[とんよく|貪欲]]所生の身語の二業を方に[[じゃみょう|邪命]]と名づく。 | 命の資具を縁ずる[[とんよく|貪欲]]所生の身語の二業を方に[[じゃみょう|邪命]]と名づく。 | ||
13行目: | 13行目: | ||
[[いじゅく|異熟]]因の所生を異熟生と名づく。 | [[いじゅく|異熟]]因の所生を異熟生と名づく。 | ||
− | |||
− | |||
=所証= | =所証= |
2023年6月16日 (金) 10:32時点における最新版
所生
uttha: utpanna: upapatti: upa-pad (S)
生ぜられること。生まれるもの。
彼の種子を所生の芽に望んで生起因と名づく。
劬労<くろう>所生の衆苦を悉く能く忍受す。
命の資具を縁ずる貪欲所生の身語の二業を方に邪命と名づく。
生相は能く所生を生ず。
異熟因の所生を異熟生と名づく。
所証
adhigata: adhigama (S)
証せられること。さとられたもの。修行によって獲得された結果。
涅槃は諸の戯論を絶し、自内の所証なり。
此の内の所証は諸の名言の安足処に非ず。
菩薩所摂の善法は皆な是れ無上正等菩提を能く証する因なり。故に所証の無上正等菩提は是れは此れ果なり。
所摂
antarbhūta: pakṣya: patita: parigṛhīta: parigraha: paryāpanna: samgṛhīta: saṃgraha (S)
おさめられること。包含されること。所属すること。
名句文身は是れ不相応行蘊の所摂なり
世間の戯論所摂の事。
菩薩所摂の善法は皆な是れ無上正等菩提を能く証する因なり。
金剛喩定所摂の作意を加行究竟作意と名づく。
udgṛhīta (S)
理解され、記憶されること
此の正念に由って所摂の法に随って持して忘れざらしむ。
upatta (S)
(菩薩や仏によって救いの対象として)摂取され、守られること。
菩薩は所摂の有情に懐を縦にして資給す。
parigraha (S)
所有する。所有するところのもの。所有物。
所摂の事とは田事・宅事・妻子などの事を謂う。