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古代インドのマガダ国の首都。現在のビハール州。この南部にあるラージギルは、この城の旧跡であるといわれる。[[びんばしゃら|頻婆娑羅]]王がここに城を構えたといわれる。<br> | 古代インドのマガダ国の首都。現在のビハール州。この南部にあるラージギルは、この城の旧跡であるといわれる。[[びんばしゃら|頻婆娑羅]]王がここに城を構えたといわれる。<br> | ||
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+ | 王舎城は、釈尊在世当時の中インドにあったマガダ国の首都であった。Rāja は「王」、gaha は「舎(いえ)」という意味である。いまはラージギル Rajgir と呼ばれている。ビハール州の首府パトナから約100km東南にある。<br> | ||
+ | まわりは、中インドには珍しく連山に囲まれ、連山の頂きに城壁を築いていた。敵を防ぐには屈強の土地であった。現在この首都のあとは無人の廃嘘となり、潅木の薮が茂っている。稀に虎が出没することがあるという。城壁の残骸は現在なお残存している。 |
2024年8月3日 (土) 11:21時点における版
王舎城
おうしゃじょう、Rājagṛha (S): Rājagaha (P)
古代インドのマガダ国の首都。現在のビハール州。この南部にあるラージギルは、この城の旧跡であるといわれる。頻婆娑羅王がここに城を構えたといわれる。
この城を取り囲んで五山があり、その中でもっとも高いのが霊鷲山である。
王舎城は、釈尊在世当時の中インドにあったマガダ国の首都であった。Rāja は「王」、gaha は「舎(いえ)」という意味である。いまはラージギル Rajgir と呼ばれている。ビハール州の首府パトナから約100km東南にある。
まわりは、中インドには珍しく連山に囲まれ、連山の頂きに城壁を築いていた。敵を防ぐには屈強の土地であった。現在この首都のあとは無人の廃嘘となり、潅木の薮が茂っている。稀に虎が出没することがあるという。城壁の残骸は現在なお残存している。