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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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upaaya-kauzalya (skt.)
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<big>upāya-kauśalya</big> (S)、「巧方便」とも言う。
  
 [[ぶつ|仏]]・[[ぼさつ|菩薩]]が[[しゅじょう|衆生]][[きょうけ|教化]]のために設ける巧妙な手だて・手段のこと。upaayaは、近づくこと・到達すること、またそのための手段・方法を意味する。
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 [[ぶつ|仏]]・[[ぼさつ|菩薩]]が[[しゅじょう|衆生]][[きょうけ|教化]]のために設ける巧妙な手だて・手段のこと。upāyaは、近づくこと・到達すること、またそのための手段・方法を意味する。
  
 
:[[しゃか|釈迦]]・[[みだ|弥陀]]は慈悲の父母、種々に善巧方便し、われらが無上の信心を、発起せしめたまひけり    〔[[tyu:高僧和讃|高僧和讃]]〕
 
:[[しゃか|釈迦]]・[[みだ|弥陀]]は慈悲の父母、種々に善巧方便し、われらが無上の信心を、発起せしめたまひけり    〔[[tyu:高僧和讃|高僧和讃]]〕
  
 
:もろもろの群生を善巧方便して、安楽国に生ぜん意をなさしめたまふゆゑなり。    〔[[tyu:入出二門偈|二門偈]] p.546〕
 
:もろもろの群生を善巧方便して、安楽国に生ぜん意をなさしめたまふゆゑなり。    〔[[tyu:入出二門偈|二門偈]] p.546〕

2025年3月11日 (火) 15:57時点における最新版

善巧方便

upāya-kauśalya (S)、「巧方便」とも言う。

 菩薩衆生教化のために設ける巧妙な手だて・手段のこと。upāyaは、近づくこと・到達すること、またそのための手段・方法を意味する。

釈迦弥陀は慈悲の父母、種々に善巧方便し、われらが無上の信心を、発起せしめたまひけり    〔高僧和讃
もろもろの群生を善巧方便して、安楽国に生ぜん意をなさしめたまふゆゑなり。    〔二門偈 p.546〕