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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(方便法身)
 
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 曇鸞が建てたものであり、一に[[ほっしょうほっしん|法性法身]]、法性の理体を識得する佛の真身であり、三身の中の法身報身中に収める。二に方便法身、法性法身より衆生化益の方便に示現する佛の應化身である。此二法身は即ち真応の二身、法性生身の二身である。
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 曇鸞が建てたものであり、一に[[ほっしょうほっしん|法性法身]]、法性の理体を識得する佛の真身であり、三身の中の法身報身中に収める。二に方便法身、法性法身より衆生化益の方便に示現する佛の應化身である。此二法身は即ち真応の二身、法性生身の二身である。<br>
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 二種法身の一つ。法性真如(法性法身)から形を現わして衆生を利益する仏の身。
  
 
: 諸仏・菩薩に二種の法身まします。一には法性法身、二には'''方便法身'''なり。法性法身によりて'''方便法身'''を生ず。'''方便法身'''によりて法性法身を出す。この二の法身は異にして分つべからず。一にして同ずべからず。このゆゑに広略相入して、統ぶるに法の名をもつてす。菩薩もし広略相入を知らざれば、すなはち自利利他することあたはざればなり。 〔論註 下 p.139〕
 
: 諸仏・菩薩に二種の法身まします。一には法性法身、二には'''方便法身'''なり。法性法身によりて'''方便法身'''を生ず。'''方便法身'''によりて法性法身を出す。この二の法身は異にして分つべからず。一にして同ずべからず。このゆゑに広略相入して、統ぶるに法の名をもつてす。菩薩もし広略相入を知らざれば、すなはち自利利他することあたはざればなり。 〔論註 下 p.139〕

2025年3月24日 (月) 16:59時点における最新版

方便法身

 曇鸞が建てたものであり、一に法性法身、法性の理体を識得する佛の真身であり、三身の中の法身報身中に収める。二に方便法身、法性法身より衆生化益の方便に示現する佛の應化身である。此二法身は即ち真応の二身、法性生身の二身である。
 二種法身の一つ。法性真如(法性法身)から形を現わして衆生を利益する仏の身。

 諸仏・菩薩に二種の法身まします。一には法性法身、二には方便法身なり。法性法身によりて方便法身を生ず。方便法身によりて法性法身を出す。この二の法身は異にして分つべからず。一にして同ずべからず。このゆゑに広略相入して、統ぶるに法の名をもつてす。菩薩もし広略相入を知らざれば、すなはち自利利他することあたはざればなり。 〔論註 下 p.139〕