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中国浄土宗の創始で、その名は寺の池に白蓮を植えたことに由来するという。<br> | 中国浄土宗の創始で、その名は寺の池に白蓮を植えたことに由来するという。<br> |
2006年5月17日 (水) 18:31時点における版
白蓮社
中国の仏教結社。元興1(402)年東晋の僧、慧遠が廬山の東林寺で門下123人とともに念仏修行し、阿弥陀仏浄土への往生を誓願したのに始る。
中国浄土宗の創始で、その名は寺の池に白蓮を植えたことに由来するという。
唐代に作者未詳の『廬山十八高賢伝』がつくられ、宋代には慧遠の高風を敬慕して、種々の結社がつくられた。
宋末、元初には白蓮社念仏教を復興する運動が起り、多くの共鳴者を得たが、元朝政府から邪教として禁圧された。
明・清・民国時代にも各地にこの種の結社がつくられた。
また、白蓮社の影響は朝鮮・日本にも及び、法然の法孫宗円は入宋して廬山をたずねたり、澄円は文保1(1317)年入元し、帰国後堺に旭蓮社を建立して、その遺風を移した。
中世以来、日本の浄土宗の僧が某蓮社と号するようになったのもその影響である。