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じゅうぎょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2024年12月6日 (金) 09:28時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (華厳経)

十行

菩薩修行に於て十信十住において自利を満足したりといえども、利他の行がいまだ満たされていないから、この部分が通過できていない。
  1. 歓喜行
     仏子となりたる菩薩が如来の妙徳をもって、十方に随順する。
  2. 饒益行
     一切衆生を利益する。
  3. 無瞋恨行
     自覚覚他すれば違逆するものなきを云ふ。
     また無恚恨とも無違逆ともいう。
  4. 無尽行
     衆生の機類に随って其の身を現じ、三世平等にして十方に通達し、利他の行無尽なるをいう。
  5. 離痴乱行
     種々の法門不同なりといえども、一切合同して差誤なきをいう。
  6. 善現行
     離痴乱の故に、能く同類中に異相を現じ、一々の異相に各同相を現じ、同異円融なるをいう。
  7. 無着行
     十方虚空に微塵を満足し、一々塵中に十方界を現じ、塵界留礙せざるをいう。
  8. 尊重行
     難得行ともいう。前の種々現前はみなこれ般若観照の力なり、故に六度の中特に般若波羅蜜を尊重するなり。
  9. 善法行
     円融の徳よく十方諸佛の軌則を成ずるをいう。
  10. 真実行
     前の円融の徳相、一々皆これ清浄無漏にして、一真無為の性、本来常恒なるをいう。

cf.五十二位