くどく
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
功徳
guNa गुण (skt.)
「功」は福利の効能のことである。この効能は善行の徳であるから「功徳」という。
- 功徳と言うは、功は謂く効能。善く資潤福利の効ある故に名づけて功となす。この効は、これその善行が家の徳なれば、名を功徳と為す。 [大乗義章九]
- 物に施すを功と名づけ、己に帰するを徳という [天台仁王経疏]
功徳蔵
功徳の宝蔵
- 功徳蔵を具足す。妙智にして等倫なし [無量寿経]
功徳聚
「くどくじゅ」と読む。仏の徳称であり、功徳の集まりのこと。
- 右膝を地に着け、偈をもって仏を讃ず。如来は無量の功徳聚であり、我は今、広く宣説するあたわず。 [涅槃経32]
功徳田
三福田の一つ。三宝のことをいう。三宝は無上の功徳を具足するものであるから、それから衆生の功徳を生じる。あるいは、衆生が三宝を供養すれば無量の福報を生ずるから「田」という。
- 功徳田とは、いわく仏法僧のことなり。あるいは、勝れたる補特伽羅なり。いわく勝果勝定を得たるもの。 [倶舎論15]
功徳天
新訳の「吉祥天」のこと。
功徳衣
「くどくえ」と読む。「堅固衣(けんごえ)}とも言い、サンスクリットで「kathina」(迦絺那)。安居を修了した人が受ける袈裟である。この袈裟を受ける人は五徳を持っているので功徳衣という。安居終了後、5ヶ月間だけ所持することを許された。
- 「功徳衣を受けたものは、五つの特典がある」とするものがあるが、そのような記述は見当たらない。
功徳池
八功徳水をたたえた池のこと。
- 内外左右にもろもろの浴池ありて、あるいは十由旬、あるいは二十、三十、乃至百千由旬である。縦横に深く浅く、皆それそせれ一等である。八功徳水が、湛然として盈満している。 [無量寿経]
功徳水
八功徳水のこと。