ふしぎへんにゃくしょうじ
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不思議変易生死
身体とその寿命との長短を思いどおりに長くも短くも変化させることができるような生死のあり方をいう。「分段生死」に対する生死であり、初地以上の菩薩が行う生死である。迷いの凡夫の生死(分段生死)は超えているが、その超えた境地を現実に実証する務めが残っているために、主体的かつ自由自在に現実の生死に対応することを意味する。この生死は無漏(むろ)の業を因とし、所知障を縁として引き起され、分段生死が有漏の善・不善業を因とし煩悩障を縁とするのと異なる。
所知障を縁とするとは、上求菩提(じょうぐぼだい)・下化衆生(げけしゅじょう)を目指す菩薩は、求むべき菩提という法があり、済度すべき衆生という法があると考える法執(ほっしゅう)から所知障をおこすからである。