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ぶんだんしょうじ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

分段生死

 略して「分段」ともいう。2種生死の一つで、六道輪廻する凡夫の生死を言う。六道に輪廻する身はそれぞれその業因に随って寿命に分限があり、形や体に断別があるので分断と言う。

 身体とその寿命とに分段(限界)がある生死、すなわち、ふつうわれわれ凡夫がこうむる生死のあり方をいい、「変易生死」二障(煩悩障所知障)のうちの煩悩障を縁とし、変易生死が無漏業を因とし所知障を縁とするのに対比される。

 分段生死をはなれ、初果を証したる聖者、なほ貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)等の三毒をおこす    〔三部経大意〕
 言2分段1者。六道果報三世分異名爲2分段1。分段之法始起爲生。終謝為死。    〔大乗義章8本〕