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そうそくそうにゅう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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相即相入

 華厳宗教学の縁起思想。
 相即とは一と多との関係を述べたもので、一があってこそ多が成り立ち、また多によって一が考えられるので、一と多とは密接不離であるということ。
 相入とは一におけるはたらきは全体のはたらきに影響し、全体のはたらきから当然一のはたらきが考えられるから、これもまた、密接不離であるということ。
 いかなる物(たとえば机)にもはたらきがあるが、体(そのもの)の方面であらゆる物が一つであるというのが相即、用(はたらき)の方面であらゆる物が一つだというのが相入である。実体を否認すると、あらゆる物が網の目のように互いに入り合うことをいう。具体的個体の存在とはたらきとは、そのまま全体における存在とはたらきになるという世界観である。円融融通融即ともいう。〔『華厳五教章』T45-504c, 『華厳探玄記』4,T35-173参照〕