与はほめること、奪はけなしてしりぞけること。すなわち他の教義をほめて承認したり、けなしてしりぞけたりすること。賛否 めいかくにすること。 転じて、承認できることは承認し、自宗と異なるところは否定すること。禅宗における教化法の一つの形態であって、廃立に対する。
ここでは、「モノの存在は仏のはたらき以外の何ものでもなく、物と成るも成らないのも不二であり、与奪は自在である」ということである。