のう
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悩
aphāsu (P)
なやむ。不快である。〔『五分戒本』T22.198a〕〔『八宗綱要』91〕
upahanti: vihiṃsā (S)
なやますこと。
- 悩を生ず vihanyate〔中論 24.7』〕』
- 悩世間 kliśyate jagat
pradāśa (S)
アビダルマでは、心作用のうちの小煩悩地法の一つ。他人の諌めを入れぬ頑迷さ。
真諦訳では「不捨」としているが、自己の考えを固執して捨てない、という意味か? 〔倶舎論 21-5〕
pradāśa (S)
唯識説では二十随煩悩の一つ。頑迷。暴言で螫害<せきがい>すること。〔唯識三十頌、T31. 60b〕〔成唯識論、T31. 33b〉
悩と云は腹を立て人を恨むに依て僻み戻り心の中常に安からず、物を言ふに其言囂<かまびす>くして険しく鄙しく暴らく腹ぐろく毒毒しき心也。〔唯識大意 本18〕