ぶっきょう
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呼称
古代インドの哲学書などでは「仏教の教説」のことを「バウッダ・ダルシャナ Bauddha=darśana」といい、「バウッダ」とは、どこまでも「仏の教えを信奉する人」のことである。
インドの古典では、学派や宗派を意味する特別の語を用いることが少なくて、その教えを奉ずる個人の複数形が、その学派または宗派を意味する。インドでは、宗教や哲学は、それぞれ各個人のものなのである。社会的権威によって束縛されるものではない。だから、西洋でいう「クリスチャニティ」や「イスラーム」に相当する造語法が、古代インドにはない。
現代インドでは、仏教を意味して「バウッダ・ダルマ Bauddha=dharma」といい、スリランカでは「ブッダ・ダンマ Buddha=dhamma」あるいは「ブッダ・サーサナ Buddha=sāsana」という呼称を用いるが、これらの場合には、外から入ってきた諸宗教に対立する宗教、という自覚が強くはたらいている。