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さんてんぼうりん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2024年1月18日 (木) 15:18時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (三転十二行相)

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三転法輪

 釈尊が鹿野苑に於て声聞衆の人にたいして苦集滅道の四諦を説くのに、示勧証の三転で説明した。

1、示転 此は是れ苦なり、此は是れ集なり、此は是れ滅なり、此は是れ道なりと四諦の四相を示す。
2、勧転、苦は常に知るべし、集は常に断ずべし、滅は当に証すべし、道は当に修すべしと、諦の修行を勧めること。
3、証転、苦は我れ已に知り、集は我れ已に断ぜり、滅は我れ已に証せり、道は我れ已に修せりと、佛自ら已を挙げて証となすこと。
 この三転において上根なるは第一の示転を以て、中根なるは第二の勧転を以て、下根なるは第三の証転を以て、それぞれ悟道する。

 又、此三転を次第の如く見道修道無学道の3に配することがある。

三転十二行相

 三転十二行相とは、真理を理解する、真理に対するアクションを示し、そのアクションを実践する。
苦諦 : 生は苦であると真理を知る。苦の真理は理解可能である。苦の真理を理解する。
集諦 : 苦の原因は渇愛だと知る。渇愛は滅すべきと知る。渇愛を滅することを目指す。
滅諦 : 苦を滅した境地が涅槃だと知る。涅槃を達成すべきと知る。涅槃の達成に努める。
道諦 : 涅槃への道は八正道だと知る。八正道を実践すべきと知る。八正道の完成を目指す。

Yato ca kho me bhikkhave, imesu catusu ariyasaccesu evaṃ tiparivaṭṭaṃ dvādasākāraṃ yathābhūtaṃ ñāṇadassanaṃ suvisuddhaṃ ahosi. Athāhaṃ bhikkhave, sadevake loke samārake sabuhmake sassamaṇabrāhmaṇiyā pajāya sadevamanussāya anuttaraṃ sammāsambodhiṃ abhisambudadho paccaññāsiṃ
 比丘たちよ、私はこれら四諦の三段階(tiparivaṭṭaṃ)十二側面(dvādasākāraṃ)の、如実な知見(ñāṇadassanaṃ)を得て清浄となったので、それゆえ私は、天部、悪魔、沙門婆羅門の人々、天人らが達したことがない、無上正等覚(sammāsambodhiṃ)に至ったと宣言したのである。—パーリ仏典, 律蔵大品犍度 1.大犍度,