がんはらみつ
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
願波羅蜜多
praṇidhāna-pāramitā (S)
願いによる実践行。さとり(菩提)を証したい、衆生を救済したいと願うこと。発心願・受生願・所行願・正願・大願の5種の願をもって波羅蜜多を実践すること。十波羅蜜の第8。
願いの完成。さとりを得ようと願い、また一切衆生を救済しようと願うこと。ここでは、願とは善なるものとして生まれることを願うこと。これによって種々の生涯において、仏が出現されることを敬重して常に布施などの行為をなす。〔華厳経3、T9-411c〕
- 如前所説五種大願、当知、名願波羅蜜多。 〔『瑜伽師地論』49、T30-565c〕
- 願有二種。謂、求菩提願、利楽他願。 〔『成唯識論』9,T31-51b〕
- 由願波羅蜜多故。攝受隨順施等勝生。一切生中恒得値佛。恭敬供養常起施等。〔『弁中辺論』、T31-474a〕