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じゅうにもんろん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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十二門論

龍樹の著作とされている大乗仏教論書のひとつ。409年鳩摩羅什が漢訳したのであるが、サンスクリット原典・チベット訳ともに存在していない。さらにインド仏教史にもその痕跡がない。龍樹の真撰が疑われている。
26の偈とその註釈文によってこうせいされており、そのうちの17偈は中論からとられている。

中論百論と合わせて三論と呼ばれ、中国三論宗の所依の論書となった。註釈として、吉蔵十二門論疏が著名であり、日本でも蔵海の十二門論宗致義記がある。