こくう
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虚空
aakaaza (skt.)
現在の概念でいう、「空間」のこと。そこでは、いっさいのものがなんの礙(さまた)げもなく、自由に存在し運動し変化し機能することができる。このため「空」の説明にも活用された。
インド人もギリシア人も、地水火風を四大と称して最重要視したうえで、虚空はそれらに場所を提供するところから、第五の要素として扱い、ここにエーテルを認めた説もある。
仏教で、全存在を諸要素(二法)に分類して、有為法(つくられたもの)と無為法(つくられたのではないもの)とに二分するさい、虚空は無為法の一つに数えられる。
- 無為法としての虚空は、自然界に経験される虚空界(事物としての虚空)とは区別される別のもの
上述の無礙のほか、無限や遍満(へんまん)などの喩えにも用いられる。