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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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背捨

解脱と同じ意味。解脱は梵語ヴィモークシャの漢訳。一般には煩悩の束縛から離れることをいう。 『大智度論』巻第二十に

背とは是れ五欲(五官の欲望)を浄潔にするなり。是の著心を離るるが故に背捨と名づく    〔大智度論巻20 T25-215a〕

 貪著の心を離れる修行の結果から解脱といい、その修行の過程の状態から背捨という。

八背捨

 この修行過程に八段階があり、それらが八種類の禅定に基づいてなされるので八背捨といわれる。 初背捨は、自己の身体が不浄であることを観じ、第二背捨は、他人の身体が不浄であることを観じ、第三背捨(浄背捨)は、先の二背捨の不浄観を捨て、対象の清浄な面を観じることであり、以上三背捨は四禅のうち、①初禅②第二禅③第四禅に依る。
 第四背捨から第七背捨は、それぞれ四無色定に依り、第八背捨は滅尽定(心のはたらきがすべて尽きてしまった境地)による。