さんねんじゅう
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三念住
trīṇi smṛti-upasthānāni (S)
仏のみが有する徳(十八不共仏法)の一群。弟子たちの仏への態度が従順であっても従順でなくても、喜ぶことも悲しむこともない平静な態度で住する次の3つの仏のありようをいう。念(集中する心作用)と慧(真理を智る心作用)とからなる。
- 弟子たちが自分を尊敬し正しく修行するのを見ても喜ぶことがない。
- 弟子たちが自分を尊敬しないが正しく修行をしているのを見ても憂うことがない。
- 弟子たちのなか、一群が自分を尊敬し正しく修行するが、他の一群はそのようにしないのを見ても、喜んだり憂えたりしない。
〔『倶舎』27、T29-140c~141a〕:〔『雑集論』14、T31-761a~b〕
四念住のなかの3つ。