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みょうごんしゅうじ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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名言種子

abhilāpa-bīja (S)

 言葉(名言)によって潜在的根本心である阿頼耶識のなかに薫習された種子で、現在の一刹那の存在、あるいは未来の存在を生じる可能力(種子)をいう。阿頼耶識のなかの種子はすべてまとめて名言種子といわれるが、そのなかで善業あるいは悪業によって善・悪のいずれかに色付けされた種子を別立して業種子と呼ぶ。名言種子を、別名、等流習気ともいう。名言種子には、次の二種がある。(i)表義名言種子。対象の意味(義)を言い表す言葉としての音声を生じる種子。(1)顕境名言種子。対象(境)を認識するこころ(心・心所)を生じる種子。

 言有二。一表義名言、即能詮義音声差別。二顕境名言、即能了境心心所法。〔『成唯識論』8,T31-43b〕