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しゃもん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

沙門

śramaṇa श्रमण (skt.)

語源

 「努力する」というサンスクリット「√śram श्रम्」から派生した語だと考えられる。そのため「功労」と意訳されることもある。
 また、この語の俗語形は「samaṇa समण」である。しかし、この語は「休息する」という語根「√śam शम्」という語根から派生したと考えられたため、「息心」「静志」などと漢訳されることがある。
 śramaṇaが「勤息」と訳されていることがあるのは、この2種類の語源解釈によると思われる。

沙門と呼ばれる修行者

 釈迦とほぼ同時代にあらわれた、ヴェーダ経典をよりどころとしない男性の修行者たちが、「沙門」と呼ばれた。もちろん、釈迦も沙門の一人であり、後世は仏教ジャイナ教の男性出家者を「沙門」と呼んだ。