類智
anvaya-jñāna (S)
十智の一つとしての類智。法智に類似する智。真理(諦)を証する見道において色界と無色界の4つの真理(苦・集・滅・道の四諦)を対象として起こす智。「種類智」ともいう。
見道において4つの真理(苦・集・滅・道の四諦)の一つひとつに対して起こる4つの心である法忍(詳しくは法智忍)・法智・類忍(詳しくは類智忍)・類智の一つ。法智に類似している智。cf. 十六心
- 欲界の煩悩に対してはたらく「智」を法智と言い、上界の煩悩に対してはたらく「智」を類智と言う。
- 最初証知諸法真理故、名法智。此後境智、与前相似故、得類名。〔『倶舎』23、T29-121b〕