いしやま
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石山寺
(いしやまでら) 滋賀県大津市石山寺1丁目にある東寺真言宗に所属する大本山。
西国三十三所の第13番の観音霊場。草創は古く奈良時代、聖武天皇の時、大仏(奈良大仏)鋳造(ちゅうぞう)の鍍金(ときん)のために黄金を求めて、良弁が金峯山(きんぶせん)(奈良県吉野郡)に祈り、蔵王権現(ざおうごんげん)の霊示によって石山の巌上に二臂(にひ)如意輪観音(にょいりんかんのん)を安置して祈請し、陸奥(むつ)から黄金を得たことにより仏殿を建立したという。
この由緒ある像を胎内に納めた塑造(そぞう)の丈六(じょうろく)如意輪観音像を本尊とし、金剛(こんごう)蔵王権現と執金剛神(しゅうこんごうじん)を両側に安置した。
石山本願寺
(いしやまほんがんじ) 摂津国東成郡生玉庄大坂の石山(現大阪市東区)にあった本願寺。
蓮如が、1496年(明応5)に坊舎を建立したのが始まり。
- 明応第五の秋下旬のころより、かりそめながらこの在所をみそめしより、すでにかたのごとく一宇の坊舎を建立せしめ 御文章
1532年(天文元)8月、山科本願寺が細川・六角・日蓮宗徒により焼かれ、本願寺10世証如(1516年-1554年)は大坂に移り、石山の坊舎を本願寺とした。
1580年(天正8)、11世顕如は織田信長との争いの末、紀州鷺森に移り、のち豊臣秀吉が石山本願寺の地に大坂城を築いた。