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いんぜいねんぶつ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

引声念仏

 音声にゆるやかな曲節をつけて阿弥陀仏の名を唱えること。円仁が中国五台山で流布されていたものを伝来し、851(仁寿元)比叡山常行三味堂を建ててここで行ったのが初めとされる。
 以後、大原・真如堂・四天王寺にも伝えられ、真如堂の十日十夜念仏が浄土宗の十夜念仏の起原とされるなど、わが国の念仏を唱えることの元になっている。これを行う場所が引声念仏堂である。