がんだーら

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ガンダーラ

Gandhāra (S) パキスタン西北部のペシャワールとその周辺の地域を指す古名。「健駄羅(けんだら)」などと音写。「妙香」「持地」などと訳す。古代インド16大国のひとつ。

 紀元前5世紀ころからインド・ギリシャ・イランなどの辺境の王朝が交替を繰り返し、文化・宗教が相互に影響し合って複雑な様相を呈していた。アレクサンダー大王の遠征の時代には、プシュカラヴァティー(puṣkaravatī、布色羯羅伐底)に都があったと言われる。
 紀元1世紀にクシャーナ(kuṣāṇa)王朝の支配下に入った。2世紀にはカニシカ(Kaniṣka)王が仏教を積極的に保護したため、都のプルシャプラ(puruṣapura)を中心に仏教が大いに栄えた。
 この地方に仏教が初めて伝わったのは、阿育王(Aśoka)が派遣した末田地(Majjhantika)によってである。
 カニシカ王の頃から、5世紀にかけては、とくに説一切有部が盛んであった。大乗仏教も盛んで、無著世親なども、この地で活躍した。