くしゃーな
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(きそうから転送)クシャーナ王朝
Kuṣāṇa、貴霜と音写する。
匈奴に追われた大月氏(だいげつし)は、紀元前130年頃バクトリアを占拠したが、その支配下にあったトカラ族の五翕侯(きゅうこう)の1人、貴霜は、紀元前後頃に大月氏にとってかわり、他の四翕侯を支配してクシャーナ王朝を創設した。
始祖クジューラ・カドフィセースはインダス河以西の地を支配し、ヴィマ・カドフィセースはサカスターナ、アラコシア、西部インドを併合した。
カニシカ王はプルシャプラ(現在のペシャーワル)に都して、ガンガー河(ガンジス河)の中流、ヴィンドヤ山脈、カーティアーワール半島、カシュガル、ヤルカンド、ホータンからアラル海にいたる地域を支配した。カニシカ、フヴィシカ、ヴァースデーヴァの仏教への寄進行為は顕著であった。ペルシアのササン王朝シャープール1世((在位)240-272)に滅ぼされた。