ぎょうしゃ
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
行捨
upekṣā (S)
行薀のなかの捨。捨には受薀のなかの捨、すなわち非苦非楽の捨があるが、それとは異なる行薀のなかの捨に行を付して行捨という。
かたむかない真っ直ぐで平等なこころをいう。行を付さないで「捨」とのみいうこともある。
云何行捨。精進三根、令心平等正直、無功用住為性、対治棹挙、静住為業。 〔『成唯識論』6、T31-30b〕
言行捨者、此行薀捨、別受捨故。 〔『述記』6本、T43-433c〕
行者行薀。行薀中捨、簡受薀中捨故、置行言、非謂行也。 〔『述記』6本、T43-438c〕
何等為捨。謂、依止正勤、無貪無瞋無癡、与雑染住相違、心平等性、心正直性、心無功用住性、為体、不容雑染所依、為業。 〔『集論』1、T31-664b〕