くゆう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
功用
ābhoga; kṛcchra; kriyā; prayatna; yatna; vyāpāra; vyāyāma (S)
身口意の動作を言う。努力。尽力。骨折り。作用。働き。功用(kriyā) として殖種功用・任持功用・来往功用・感生業功用が説かれる。
- 因を謗じ、果を謗じ、功用を誹謗す。
- 加行を発起し、功用を作して般涅槃す。
- 功用なくして自然に道が運転す。
自然に而して行ず。功用を仮とせず。 〔八十華厳経37〕
功用を為して得する所、故に功徳と名づく。 〔起信論浄影疏上〕
功用地
初地以上、すでに真如を証すれども、なお加行の功を要すれば、功用地と称し、八地以上は加行を仮らず、自然に功徳増進すれば無功用地と言う。
八地以上。純無漏道。任運起故。三界煩悩。永不現行。 〔唯識論9〕