華を盛る器。「けこ」「はなど」とも読み、また華筥(けろ)、華皿(はなざら)ともいう。もと衣裓(えこく)、華篋、華盤と称し、 高貴の人に華を盛って奉る具であったが、中古以来、法会の時、散華に用いるようになった。 金属製、皿形で、竹籠のようにすかし彫りにし、長い房がついている。これに紙の蓮弁または樒(しきみ)の葉を盛り、行道し、或いは起立して、散華して仏を供養する。