ぎょうどう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
「行道」には、下の3つの意味があり、区分せず用いられているので注意が必要である。
行道
- 吉野の金(かね)の峯(みたけ)に、ひとりの禅師あり。峯を往きて行道す 〔霊異記(下1)〕
経行のこと。修禅法の一つで、瞑想しながら一定の距離を歩行往来することで、『十誦律』3などにある。
敬意を表すため、尊敬の対象の周囲を、右回りにめぐる儀礼であり、これを右遶と言う。仏に敬礼するため、仏の周囲を3周する儀礼を遶仏といい右遶三匝(うにょうさんぞう)することを「行道」という。また、仏堂や仏塔に対してこの儀礼を行うこともあり、それぞれ遶堂(にょうどう)・遶塔(にょうとう)と言う。日本では法会の儀式の一つとなった。
- 事始まりぬれば、左右分かれて行道す。こなたかなたの御堂、おほめぐりにやがてめぐれば 〔栄花(音楽)〕