さんせん

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三選

法然の『選択集』の中にある文の一つを特定して「三選の文(もん)」と呼ぶ。この文章は、親鸞の『教行信証』の行巻にも引用されている。

夫速欲離生死二種勝法中且閣聖道門選入浄土門欲入浄土門正雑二行中且抛諸雑行選応帰正行欲修於正行正助二業中猶傍於助業選応専正定正定之業者即是称仏名称名必得生依仏本願故
それすみやかに生死を離れんと欲はば、二種の勝法のなかに、しばらく聖道門を閣(さしお)きて、選んで浄土門に入れ。浄土門に入らんと欲はば、正・雑二行のなかに、しばらくもろもろの雑行を抛(なげう)ちて、選んで正行に帰すべし。正行を修せんと欲はば、正・助二業のなかに、なほ助業を傍らにして、選んで正定をもつぱらにすべし。正定の業とはすなはちこれ仏の名を称するなり。称名はかならず生ずることを得。仏の本願によるがゆゑに〔選択集 p.1285; 行巻 p.185〕

 ここで、

  1. それすみやかに生死を離れんと欲はば、二種の勝法のなかに、しばらく聖道門を閣きて、聖道門を閣きて、選んで浄土門に入れ
  2. 浄土門に入らんと欲はば、正・雑二行のなかに、しばらくもろもろの雑行を抛ちて、選んで正行に帰すべし
  3. 正行を修せんと欲はば、正・助二業のなかに、なほ助業を傍らにして、選んで正定をもつぱらにすべし。

と、3つの選択によって、称名念仏が正しく往生浄土であることを表明した文章である。