さんわごう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
三和合
trika-saṃnipāta (S)
「三和」とも言う。
結合すること。感覚器官(根)と認識対象(境)と認識する心(識)の3つが結合すること。これら3つが結合することによって遍行の心所である触が生じる。詳しくはこの三和合と触との関係について2つの見解がある。
- 「三和成触」説。 三和合がそのまま触と成り、三和合のほかに触という別体を認めない説。
- 「三和生触」説。 三和合と触とは別体であり、3つが和合するところに触が生じるという見解。
前者は〈経部〉の説、後者は〈有部〉の説である。〈唯識〉は後者の見解。
〔『倶舎』10、T29-52b~c〕 :〔『成論』3、T31-11b~c〕 : 〔「述記』3末、T43-330a〕