sarvaga: sarvatraga (S)
すべてにいきわたること。遍在すること。
此の呪術の方は遍行と為すや。不遍行なるや。 行苦は一切の若しくは楽受の中、若しくは苦受の中、若しくは不苦不楽受の中に遍行す。 後得智は善・不善・無記・有漏・無漏・有為・無為などの一切の差別の境界に遍行す。
心所の1グループ。触・作意・受・想・思の5つ。5つは八識すべてのあらゆる心(心王)とともに働くから遍行という。〔『成論』3、T31-11b~c〕