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しきうん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

色蘊

rūpa-skandha (S)

 現象的存在(有為)を構成する5つの要素のグループ(五蘊)の一つで、物質的存在(色)のグループをいう。は、(1) 五根と(2)五境と(3)無表色(〈唯識〉では法処所摂色)とに分けられる。
 このなか五根とは5つの感官(眼・耳・鼻・舌・身)、五境とは5つの感官の対象(色・声・香・味・触)、無表色とは表層の行為(表業)によって深層に植え付けられ、表層に表れてこないもの、法処所摂色とは意識の対象となる特別の「もの」、をそれぞれいう。
 また大きく(1)四大種(地・水・火・風の4つの元素)と(2)四大種所造(四元素より造られたもの)とに2分類される。

 色調何相。変現相是色相。此有二種。一触対変壊、二方所示現。〔『集論』1,T31-663a〕
 云何建立色謹。謂、諸所有色、若四大種及四大種所造。云何四大種。謂、地界・水界・火界・風界。(中略)云何所造色。謂、眼根・耳根・鼻根・舌根・身根、色・声・香・味・所触一分、及法処所摂色。〔『集論』1、T31-663b〕

識蘊

vijñāna-skandha (S)

 現象的存在(有為)を構成する5つの要素のグループ(五薀)の一つ。
 識の集まり。識の種類としては原始仏教以来、眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の6つの識が説かれるが、〈唯識〉はこれに末那識阿頼耶識を加えて8つの識(八識)を説く。

 各各了別彼彼境界、総取境相故、名識蘊。此復差別有六識身。謂、眼識身至意識身。〔『倶舎』1,T29-4a〕