自力
TYU:自力
自身の力
自らのさとりの力。自ら修得した功徳力。自己の智解、分別の力をいう。〔『倶舎論』 10巻12c〕〔『起信論』 T32-575c〕〔慈雲『短編法話』〕
精神力
vīrya (S), viriya (P) 〔長阿含経、T1.15a〕
内の力
adhyātma-bala (S)
自らの力。自己の努力。他力の対。
他力によって起こる慧を聞所成慧と名づけ、自力によって起こる慧を思所成慧と名づけ、倶力によって起こる慧を修所成慧と名づく。
浄土真宗
自力をもって計らうこと。他力の救済を疑い、自分の修めた小善を廻向すること。参考:自力他力
- 自身の修行の力。〔『阿弥陀経見聞私』〕