証明さるべきもの(宗)と同類で、しかも理由概念(因)の意義をそなえているもの。 因明三支作法の第三支。既知の物件から同類なる未知の物件を推理断定させる命題。たとえば、「ことばは無常である。作られたものであるから。たとえば瓶のごとし」という場合の「瓶」がそれである。 〔瑜伽師地論6、T30-308b〕〔因明大疏〕
『因明入正理論』では、このような表現を用いる。