「一念」とは心念・称名・時刻などの極少を表し、「乃至」は多念を含めることを表す。『無量寿経』には第十八願成就文〔註 41〕、三輩段〔註 43〕、弥勒付属〔註 81〕の3ヵ所に「乃至一念」が説かれている。
このなか親鸞は、第十八願成就文の「乃至一念」を信の一念、弥勒付属の「乃至一念」を行の一念とする。