三輩
『無量寿経』に、浄土往生を願う3種のともがらを、その修行の別によって上輩・中輩・下輩の3種に区別したもの。
上輩
出家して沙門となり、さとりを求める心をおこしてひたすらに無量寿仏を念じ、もろもろの功徳を修める者。
中輩
沙門とならないが、さとりを求める心をおこしてひたすらに無量寿仏を念じ、多少、善を修める者。
下輩
たださとりを求める心をおこして、ひたすらに無量寿仏を念ずる者。
観無量寿経
また、『観無量寿経』には九品の往生が説かれるが、これは三輩を展開して、上三品を上輩、中三品を中輩、下三品を下輩としたものとみることができる。