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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

法救

Dharmatrāta (P) 達磨多羅、曇磨多羅、達磨怛邏多などと音写する。

 説一切有部の論師である。

 説一切有部に四大論師あり、各別に三世に異あることを建立す。謂く、尊者法救は類に異ありと説き、尊者妙音は相に異ありと説き、尊者世友は位に異ありと説き、尊者覚天は待に異ありと説く。    〔大毘婆沙論77〕

 同名異人に『雑阿毘曇心論』を作成した法救がある。同じく説一切有部の論師で、法勝の門葉に属したようである。

尊法勝を敬礼す。所説我れ頂受す。我れ達磨多羅、彼れ未だ嘗て説かざるものを説く    〔雑阿毘曇心論 序品〕