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やくし

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

薬師

薬師如来 (bhaiSajyaguruvaiDuuryaprabha भैषज्यगुरुवैडूर्यप्रभ)、具名 薬師瑠璃光如来。

東方の浄瑠璃世界(じょうるりせかい)の教主。12の大願(だいがん)をおこし、衆生の病苦を除き、安楽を与えるなど現世利益をもたらす仏である。
日光・月光菩薩を脇侍(きょうじ)として「薬師三尊」となり、十二神将を眷属とする。数種の経典に説かれるだけで、その成立の時期や場所は明らかではない。中国では隋代(581-619)からこの仏に対する信仰が高まったかに考えられるが、遺品としては敦煌莫高窟を除くと非常に乏しい。

ところが朝鮮半島では比較的遺例が多くなり、わが国では仏教伝来の当初から非常に積極的に造られたようで、古くからの名品が豊富にある。これは,現世利益的性格の強いこの尊に対する各民族の理解の相違を物語るものであろう。