こんごうはんにゃきょう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
金剛般若経
vajracchedikā-prajñāpāramitā (sanskrit)
具名:金剛般若波羅蜜経(こんごうはんにゃはらみつきょう)
略名:金剛般若経、金剛経
漢訳:6種の漢訳があるが、通常は鳩摩羅什訳が用いられる。
般若経典類の一つで、空の用語を使用しないで「空」を説いている。一切のモノへの執着を離れて、さらに「私」という観念をも退けることによって仏陀のさとりは得られるとする。
応レ無レ所レ住而生2其心1(おうむしょじゅうにしょうごしん)
これにその意味が込められている。
この経典によって霊現を得た話が、唐の孟献忠編『金剛般若経集験記』などに残されている。
祇園精舎における仏陀とスブーティとの対話。
般若経典の中では般若心経に次いで最も広く読まれる。ことに禅宗では五祖弘忍(こうにん)以来重要視されている。