「さんそう」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
(ページの作成:「=三相= 三種の相(すがた)のこと。 ===一切の存在の上にある三相=== (1)仮名相〈けみょうそう〉。ただ仮のもので実体...」) |
(→頼耶の三相) |
||
23行目: | 23行目: | ||
===頼耶の三相=== | ===頼耶の三相=== | ||
[[あらやしき|阿頼耶識]] | [[あらやしき|阿頼耶識]] | ||
+ | |||
+ | =三想= | ||
+ | 断想・離想・滅想の三つ。<br> | ||
+ | 断想とは[[くけつ|九結]]のなかの愛結を除く八結を断じようという想い。離想とは愛結を断じようという想い。滅想とは結をともなう余の法を断じようという想い。〔大毘婆沙論29、T27-149c〕 |
2022年5月28日 (土) 16:01時点における最新版
三相
三種の相(すがた)のこと。
一切の存在の上にある三相
(1)仮名相〈けみょうそう〉。ただ仮のもので実体のない相。
(2)法相。五蘊・十二処・十八界の諸法としての相。
(3)無相相。無相の相(大明三蔵法数巻13)。
事物の上にある三相
(1)標相。例えば煙が火の存在を標示するような相。
(2)形相。長短方円の相。
(3)体相。それ自体の本質的な相、例えば火が熱を相とするような相(大明三蔵法数巻一三)。
禅定を修める時の三相
(1)発相〈はっそう〉。心の沈滞を破って励まし起こす相。
(2)制相。心の散乱を制止する相。
(3)捨相。心の調適をそのまま捨置して持続させる相(成実論巻12)。
因の三相
頼耶の三相
三想
断想・離想・滅想の三つ。
断想とは九結のなかの愛結を除く八結を断じようという想い。離想とは愛結を断じようという想い。滅想とは結をともなう余の法を断じようという想い。〔大毘婆沙論29、T27-149c〕