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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 応離功用無顛倒智ともいう。ただ[[しき|識]]しか存在せず外界にはものは存在しないという[[ゆいしきむきょう|唯識無境]]の理をさとるための4つの智の一つ。<br>
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 応離功用無顛倒智<おうりくゆうむてんどうち>ともいう。ただ[[しき|識]]しか存在せず外界にはものは存在しないという[[ゆいしきむきょう|唯識無境]]の理をさとるための4つの智の一つ。<br>
 [[くよう|功用]]すなわち修行することなしに誤りがなくなることができるという過失におちいることになると智ること。もしも認識の対象が認識される如くに実在するならば、凡夫といえども真実を認識していることになり、努力精進することなしに自然に解脱していることになるからである。
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 [[くゆう|功用]]すなわち修行することなしに誤りがなくなることができるという過失におちいることになると智ること。もしも認識の対象が認識される如くに実在するならば、凡夫といえども真実を認識していることになり、努力精進することなしに自然に解脱していることになるからである。
: 成就四智菩薩、能随悟入唯識無境。<small>(中略)</small>三自応無倒智。謂、愚夫智、若得実境、彼応自然成無顛倒、不由功用、応得解脱。〔『成論』7、T31-39a〕
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: 成就四智菩薩、能随悟入唯識無境。<small>(中略)</small>三自応無倒智。謂、愚夫智、若得実境、彼応自然成無顛倒、不由功用、応得解脱。〔成唯識論7、T31-39a〕

2024年3月15日 (金) 16:33時点における最新版

自応無倒智

 応離功用無顛倒智<おうりくゆうむてんどうち>ともいう。ただしか存在せず外界にはものは存在しないという唯識無境の理をさとるための4つの智の一つ。
 功用すなわち修行することなしに誤りがなくなることができるという過失におちいることになると智ること。もしも認識の対象が認識される如くに実在するならば、凡夫といえども真実を認識していることになり、努力精進することなしに自然に解脱していることになるからである。

 成就四智菩薩、能随悟入唯識無境。(中略)三自応無倒智。謂、愚夫智、若得実境、彼応自然成無顛倒、不由功用、応得解脱。〔成唯識論7、T31-39a〕