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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(声聞)
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 シュラーヴァカは「教えを聴聞する者」の意で、初期経典では出家・在家ともに用いられる。<br>
 
 シュラーヴァカは「教えを聴聞する者」の意で、初期経典では出家・在家ともに用いられる。<br>
 
 門弟や弟子の意味で用いられるのは[[じゃいなきょう|ジャイナ教]]でも同様であるが、仏教では後になると出家の修行僧だけを意味し、ジャイナ教では在俗信者のみを意味するようになった。<br>
 
 門弟や弟子の意味で用いられるのは[[じゃいなきょう|ジャイナ教]]でも同様であるが、仏教では後になると出家の修行僧だけを意味し、ジャイナ教では在俗信者のみを意味するようになった。<br>
 [[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]からは小乗と呼ばれ、自己のさとりのみを得ることに専念し利他の行を欠いた出家修行僧とされた。なお,法華経(授記品)で釈迦から記別があった(将来、仏になると[[じゅき|授記]]を受けた)4人の仏弟子、[[まかかしょう|摩訶迦葉]]・[[しゅぼだい|須菩提]]・[[かせんねん|迦旃延]]・[[もくれん|目連]]を総称して四大声聞という。
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 [[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]からは小乗と呼ばれ、自己のさとりのみを得ることに専念し利他の行を欠いた出家修行僧とされた。なお,法華経(授記品)で釈迦から記別があった(将来、仏になると[[じゅき|授記]]を受けた)4人の仏弟子、[[まかかしょう|摩訶迦葉]]・[[すぼだい|須菩提]]・[[かせんねん|迦旃延]]・[[もくれん|目連]]を総称して四大声聞という。
  
 
 しばしば「声聞」を[[あらかん|阿羅漢]]、[[おうぐ|応供]]などと呼ぶことがある。
 
 しばしば「声聞」を[[あらかん|阿羅漢]]、[[おうぐ|応供]]などと呼ぶことがある。

2025年1月24日 (金) 10:09時点における最新版

声聞

śrāvaka श्रावक(S)

 シュラーヴァカは「教えを聴聞する者」の意で、初期経典では出家・在家ともに用いられる。
 門弟や弟子の意味で用いられるのはジャイナ教でも同様であるが、仏教では後になると出家の修行僧だけを意味し、ジャイナ教では在俗信者のみを意味するようになった。
 大乗仏教からは小乗と呼ばれ、自己のさとりのみを得ることに専念し利他の行を欠いた出家修行僧とされた。なお,法華経(授記品)で釈迦から記別があった(将来、仏になると授記を受けた)4人の仏弟子、摩訶迦葉須菩提迦旃延目連を総称して四大声聞という。

 しばしば「声聞」を阿羅漢応供などと呼ぶことがある。